『レモンバーム』というハーブは葉っぱからレモンのようなシトラス系の香りがして人気のハーブの一つです。育て方も簡単なので初心者の方やハーブが初めての方にもオススメ出来ます。
また増やすのも簡単です。『挿し木』や『株分け』で容易に増やすことが出来ます。
柑橘の爽やかな香りはみんなが好む香りです。『レモンバーム』を使えば、その素敵な香りを手軽にハーブティーや料理に利用することが出来ます。また、様々な健康効果や美容効果も期待でき『長寿のハーブ』と言われています。
そんな魅力たっぷりの『レモンバーム』の簡単な育て方を販売歴14年の筆者が紹介していきますので、ぜひ最後まで見て行ってください。
ちなみに精油(アロマ、エッセンシャルオイル)だとレモンバーム(メリッサ)は抽出が難しくかなりの高級品になります。そのためハーブとして育てるのが断然オススメですよ。
レモンバーム(メリッサ)

- 種まき期 4~5月 9~10月
- 植えつけ期 4~6月 9~11月
- 花期 6~7月
- 収穫期 4~11月
- 学名 Melissa Officinalis
- 科名 シソ科
- 分類 多年草
- 別名 セイヨウヤマハッカ コウスイハッカ
- 原産地 南ヨーロッパ
- 草丈 40~80cm
- 使用部分 葉、花
- 花言葉 思いやり
- 効能 リラックス、沈静、解熱、発汗、消化促進、強壮、美肌、食欲増進、抗うつ、抗炎症
レモンバームについて

レモンバームは『不老不死の霊薬』と言われるほど様々な効果が期待でき昔からヨーロッパでは重宝されていました。
レモンの香りでハーブティーとして飲みやすく、他のハーブやお茶との相性もバツグンです。生育も簡単で初心者の方でも容易に増やすことが出来ます。
葉っぱもおしゃれなのでミントみたいにデザートの飾りにも使用されています。レモンの香りも添えられるので素敵なティータイムが簡単に演出できますね!
レモンバームの育て方

レモンバームの置き場所は直射日光が当たるところより半日陰くらいがオススメです。
夏場の直射日光は『葉焼け』してしまうの危険性があります。また、光が強すぎると葉っぱが小さく硬くなりやすいです。
耐寒性はかなりあるので寒さ対策はほとんど必要ないでしょう。冬場には葉っぱは無くなってしまいますが、根っこが生きていれば、また春に芽吹いてきますよ。
レモンバームの鉢 プランター

鉢やプランターで育てるのがおススメです
地植えでも問題なく育つのですが、『ミント』と同じ様にランナーが広がってどんどん増えていくので、増え過ぎて困ってしまう可能性があります。逆に良く増えるのを逆手にとって雑草防止(グラウンドカバー)に使用するのもいいかもしれません。
雑草を生やしたくないところにレモンバームを植えておけば、歩くとレモンの香りのするカーペットが出来上がりますよ!
~鉢やプランターについて詳しくはこちら~
レモンバームにオススメの土

土は水はけ、水持ち、肥料持ちの良い肥沃なものを使いましょう
『花と野菜の培養土』がオススメです。そのままでも良いですし、腐葉土や赤玉土の小粒を1割程度混ぜると良いでしょう。
『ハーブ専用土』でも構いませんが、腐葉土や赤玉土を2割程度混ぜた方が良いでしょう。
~土について詳しくはこちら~
レモンバームの水やり

土の表面が乾く前に水やりしましょう。ハーブの中では水を好む部類に入ります。
夏場の乾燥には弱いので特に注意が必要です。
ただ、あげ過ぎてしまうと、せっかくのレモンの香りが薄くなってしまう為、注意が必要です。
レモンバームの肥料について

ある程度の肥料があった方が良いでしょう
ただあげ過ぎてしまうと香りが弱くなってしまうので気を付けましょう。
元肥…専用土を使用する場合は元肥が入っているので必要ないでしょう。元肥が入っていない場合には緩効性肥料(油粕など)を混ぜてあげましょう。
追肥…春や秋の成長期には追肥しても良いでしょう。粒状の緩効性肥料をあげましょう。また液体肥料もオススメ!週に1~2回程度水やりと一緒にあげちゃいましょう。
~肥料について詳しくはこちら~
レモンバームの収穫

必要な分を随時収穫しましょう
葉っぱを少し残してあげればガッツリ収穫してしまって大丈夫です。
形を整えるように収穫してあげましょう。切ったところから分かれて成長するので、こまめに収穫したり、高さを抑えてあげた方がこんもりとボリュームのある株になりますよ。
花を咲かせない方が葉っぱが多く収穫でき、株も弱りにくいです。花を利用したり種を収穫する予定が無ければ花芽が出たらカットしてあげた方が良いでしょう。
レモンバームの増やし方
- 挿し木 水差し

レモンバームは挿し木(水差し)、株分けで容易に増やすことが出来ます。
↑の写真のように、室内の日当たりの良いところで水に差しているだけで数日で根っこが生えてきます。4月~6月もしくは9月~10月の暖かい時期がより成功しやすいでしょう。

- 株分け

株分けも簡単に行うことが出来ます。
春か秋の成長期に株ごと取り出して、根を傷めないように気を付けながら複数に分けてあげましょう。かなり丈夫なのであまり神経質にならなくてもしっかり根付いてくれますよ。
成長が早いので鉢植えの場合は、定期的に(1年に一回程度)『挿し木』か『株分け』で株を新しいものに更新してあげましょう。
レモンバームの病気 害虫

病気や害虫には強いです
私が育てた経験上は虫や病気で困ったことはありません。
蒸れや肥料過多になると虫(アブラムシやハダニ)や病気が発生しやすくなる可能性があるので注意しましょう。
~ハーブにつきやすい害虫について詳しくはこちら~
レモンバームの利用方法
ハーブティーとして

レモンバームの利用方法は何といっても『ハーブティー』でしょう。
レモンの香りでとても爽やかなお茶が出来上がります。
発汗作用があるので風邪のひきはじめにも効果的です。レモンバームのみでハーブティーを作っても美味しいですし、他のハーブとも相性がいいのでブレンドもオススメです。
また、柑橘の爽やかな香りは、緑茶や紅茶、ジュースなど、どんな飲み物とも相性バツグン!!
フレッシュハーブをちぎって浮かべるだけで、発汗作用、美肌、消化促進効果のあるレモン風味の飲み物が簡単に作れちゃいます。
乾燥した葉では風味が落ちてしまいますので、ぜひ自分で育ててフレッシュな葉を使用しましょう。
料理やお菓子のいろどり、香りづけに

レモンバームの葉っぱは見た目がかわいいので料理やお菓子の飾りつけにオススメです。ミントのような使い方ですね。
レモンの爽やかな香りは様々な料理とも相性が良く、特にアイスやケーキなどのデザートに使うのが一番のオススメです。
美容や入浴剤として

レモンバームにはリラックス、美肌、発汗作用があります。生の葉を収穫してそのまま麻袋などに入れてお風呂に浮かべれば入浴剤として使用できますよ。
レモンの香りで発汗、美肌効果のある入浴剤が手軽に作れてしまうのは素敵ですよね。女子力上がりまくりですね。
授粉用にミツバチを集めるコンパニオンプランツとして

レモンバームにはギリシャ語で『ミツバチ』を意味する『メリッサ』という名前があります。その名前の通りにミツバチを集める効果があります。白い花の蜜をミツバチが好むようです。そのため、果樹苗やイチゴなど『授粉』が必要な植物の授粉を助ける『コンパニオンプランツ』として利用出来ます。
まとめ

以上、レモンの香りがして、美容効果もあり、丈夫に成長して簡単に増やすこともできる『レモンバーム』について解説してきました。
初心者の方にも育てやすく、使用方法も簡単なので『初めて植えるハーブ』としてオススメです。

ハーブ植えてみたいんだけど、どれからやろうかしら??
とお悩みの方はぜひ『レモンバーム』を育ててみてください。
筆者もお気に入りで初心者のころからずっと育てています。レモンの香りがするので子供もお気に入りで、喜んで一緒に育ててくれていますよ。
そんなお手軽で様々な効果のある『レモンバーム』をぜひ皆さんも育ててみてください。
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