
ハーブって春に植えるのがいいんじゃないの?
と思っている方は多いと思います。
実はハーブは秋植えが一番オススメなんです。特に初心者の方には秋植えがオススメです。
なぜなら、秋~冬は害虫や病気の被害が少ないからです。
秋~冬に植えた方が春を迎えた時に丈夫な株に育っているので病気や害虫に強く、たくさんの収穫が期待できますよ。
この記事では園芸販売歴14年の私が
- ハーブは秋植えがオススメの理由
- 秋植えにオススメの品種10選
を紹介しています。この記事を読めばハーブを丈夫に育てるコツが分かりますので、ぜひ最後まで見て行ってください。
秋植えオススメの理由

なぜ、ハーブは秋に植えるのが良いのでしょうか?
ズバリ、秋植えがオススメの理由は『害虫の被害が少ないから』です。
ハーブはオーガニック(無農薬)で育てることが多いので、どうしても害虫被害が出やすくなってしまいます。
また、害虫というのは『弱っている所』や『新芽の柔らかい所』につきやすい傾向があります。
そのためハーブを秋に植えて冬を越してあげることで、春~夏の害虫が出やすい時期に丈夫で立派な苗に育てることが出来ます。
ただし、秋植えのデメリットもあります。それは、早春から丈夫で立派な苗にするためには冬の寒い時期に苗を管理してあげないといけないということです。寒さに弱い品種は、室内に取り込んであげたり、温室にいれてあげたり、敷きワラ等で防寒してあげないといけません。
そこで、寒さに特に強いハーブを秋に植えるのがオススメなんです。
寒さに特に強い種類のハーブなら、寒冷地でなければ基本的には寒さ対策をあまりしなくても冬を越してくれます。
また、植物は基本的には冬の間は『休眠』しているので、水やり等の手入れもそんなに必要としません。週に一回程度で十分な場合が多いでしょう。
結論、ハーブを春から丈夫でたくさん収穫できるようにしたいのであれば、寒さに特に強いハーブを秋のうちに植えるということになります。
そこで、寒さに特に強く秋植えにオススメのハーブ10選を紹介させていただきます。
秋植えオススメのハーブ10選
オレガノ

オレガノはイタリア料理やメキシコ料理に欠かせないハーブです。
とても生育が旺盛で育てやすく、初心者の方には特にオススメのハーブです。
オレガノは別名『ワイルドマジョラム』といわれており、暑さ、寒さにとても強いです。また、乾燥にも強く冬の間も、数日水やりしなくても丈夫に育ってくれることが多いです。地植えの場合は特に管理をしなくても勝手に育ってくれる場合が多いです。
多年草で、基本的に一年中収穫ができ、挿し木や株分けで簡単に増やすことができるのもグッドですね。
~オレガノの育て方について詳しくはこちら~
カモミール

カモミールは甘い青りんごのような香りがするオススメのハーブです。ジャーマンカモミールという品種はハーブティーに使用することが出来とても人気があります。
カモミールは特に害虫がつきやすいハーブですので、秋植えするのがオススメです。秋植えすることで丈夫で害虫に強く、たくさんの収穫が期待できる苗にすることができます。
耐寒性はかなりあるので冬の間も屋外で問題なく育てることができるでしょう。乾燥には少し注意が必要です。鉢植えの場合は、冬の間も葉っぱの様子を確認して、ときどき水やりをしてあげましょう。
~カモミールの育て方について詳しくはこちら~
カレンデュラ

カレンデュラはオレンジ色の鮮やかな花が魅力的なハーブです。『エディブルフラワー』といって『花を食べる』植物になります。鮮やかなオレンジ色は料理をステキにしてくれるので重宝しますよ。味や香りがほとんどないのでクセが無く、いろんな料理に使用しやすいのもオススメの一つです。
カレンデュラは耐寒性に優れており、冬の寒さは特に問題ないでしょう。特別な防寒をしなくても元気に育ってくれるでしょう。鉢植えの場合はときどき水やりをしてあげましょう。
~カレンデュラの育て方について詳しくはこちら~
セージ

セージは抗酸化作用に優れており『不老長寿のハーブ』といわれています。
肉や魚の臭み消しに良く使われるハーブです。ソーセージの語源になったという説もあります。
セージは耐寒性もあり、乾燥にも比較的強いので冬の間は特別な管理は必要ないでしょう。ときどき様子を見てあげて、土が乾燥しているようであれば水やりする程度で十分でしょう。
~セージの育て方について詳しくはこちら~
タイム

タイムは葉っぱが小さくて可愛らしくてキッチンハーブとして、とても人気があります。ピリッとした風味を持っており、肉料理や魚料理との相性バツグンです。
さまざまな種類があり、代表的な『コモンタイム』以外にも柑橘系の香りがする『レモンタイム』『オレンジタイム』も人気です。『ココナッツタイム』という品種なんかもあり、奥が深くいろんな楽しみ方ができます。
~タイムの育て方について詳しくはこちら~
チャイブ

チャイブはネギのように使うことができる万能なハーブです。味はネギをマイルドにしたような感じで臭みも少なく使いやすいです。ネギやニラの代用として、和・洋・中どの料理でも活躍できます。ピンク色の可愛らしい花をつけるので、観賞用としても人気があります。
寒さにはかなり強く、冬の間は特別な防寒は必要ないでしょう。暑さや乾燥には弱い面があるので、冬の間も様子を見て定期的に水やりしてあげましょう。
~チャイブの育て方について詳しくはこちら~
イタリアンパセリ

イタリアンパセリは日本で一般的な『モスカールドパセリ』に比べると、香りが強くて苦みは少ないので使いやすいハーブです。イタリア料理やフランス料理には欠かせません。葉っぱが縮れておらず、オシャレなので料理のいろどりとして大変重宝しますよ。
耐寒性があるので寒冷地でなければ、冬の間も特別な防寒は必要ないでしょう。病害虫にも強いですが、乾燥に少し弱い面があります。冬場も様子を見て定期的に水やりをしてあげましょう。
~イタリアンパセリの育て方について詳しくはこちら~
ミント

爽やかで清涼感のあるミント。メンソールの香りでデザートや飲み物の飾りに使われるとても人気のハーブです。代表的なペパーミントやスペアミント以外にもアップルミントやパイナップルミントなど多数の品種があり、様々な香りが楽しめるのも魅力の一つです。
耐寒性があり冬の間も特別な防寒は必要ないでしょう。とても繁殖力が旺盛なので地植えの場合は増え過ぎて困ってしまう場合もあります。ただし、乾燥には少し弱いです。冬の間も乾燥しているようであれば水やりをしてあげましょう。
~ミントの育て方について詳しくはこちら~
レモンバーム

レモンバームはレモンの香りがするハーブです。ハーブティーとして大変使いやすく、レモンバームのみのハーブティーでもおいしくいただけますし、他のハーブとのブレンドティーとしても相性が良くオススメです。発汗作用があり、風邪のひき始めにもオススメ。『不老不死の霊薬』や『毎日飲み続けると長生きするハーブ』と言われており様々な効果が期待できるのも魅力です。
耐寒性はかなりあるので冬の間も特別な防寒は必要ないでしょう。乾燥を嫌う面があるので、冬の間も土が乾いてるようであれば水やりをしてあげましょう。
~レモンバームの育て方について詳しくはこちら~
ローズマリー

ローズマリーは『若返りのハーブ』と言われており、美肌、アンチエイジングと嬉しい効果が満載です。料理にも大変使いやすく、肉や魚料理の臭み消しに良く使われジャガイモとの相性もバツグンです。爽やかな香りはハーブティーとしてもオススメ。
耐寒性があるので寒冷地以外、特に防寒をしなくても冬越しできるでしょう。乾燥にも強く冬の間の水やりはほとんど必要ないでしょう。鉢植えの場合のみ、土が乾いていたら水やりする程度で十分です。
~ローズマリーの育て方について詳しくはこちら~
まとめ

秋植えにオススメのハーブを紹介させていただきました。
ハーブは耐寒性のある品種であれば、秋植えする方が害虫被害が少なく立派でたくさん収穫できるようになるのでオススメです。
ぜひ、アナタも春からではなく秋にハーブを育ててみましょう。
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