オーガニック栽培・ハーブ栽培の害虫対策 無農薬でのポイントを解説

ハーブ

ハーブなどをオーガニック栽培していると害虫被害が出やすく困っていませんか?

ハーブは害虫に強いって聞いたのに意外と虫がつくんですけど…

という方も多いでしょう。ハーブは基本的に害虫に強くて生命力が強いものが多いです。そのため、無農薬で栽培をすることが多いと思います。しかし、無農薬だと、どうしても害虫が発生しやすくなってしまいます。

この記事では、園芸販売歴14年の私が

  • オーガニック栽培をするときに注意したい害虫
  • 害虫ごとの対策方法
  • 害虫対策のポイント

について紹介させていただきます。

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害虫の傾向を知っておこう

アブラムシ

植物を加害する害虫には大きく2つのグループに分けられます。

吸汁性害虫

吸汁性害虫きゅうじゅうせいがいちゅうは葉っぱや茎、果実などから養分を吸汁してしまう害虫です。代表的な虫は

  • アブラムシ
  • コナジラミ
  • ハダニ

などです。

小さな虫なので良く観察していないと気づきにくく被害が広がりやすいのが特徴です。

食害性害虫

食害性害虫しょくがいせいがいちゅうは花や葉っぱ、茎、根っこなどをかじる害虫です。代表的な害虫は

  • ベニフキノメイガ
  • コガネムシ
  • アオムシ

などになります。基本的に大食漢で植物が丸坊主にされてしまうほどの被害が出てしまうことも多いです。

害虫ごとの対策

ハーブ・オーガニック栽培時に被害が出やすい害虫ごとの対策を紹介します。

アブラムシ

アブラムシ

もっともよく知られる吸汁性害虫です。若い葉、新芽、茎などに群生して吸汁して、植物の成長を阻害します。ひと口にアブラムシと言ってもたくさんの種類があります。体色は種類によって異なりますが、薄緑色や暗褐色のものが多いです。体長は2~4mmで、口針を植物に刺して吸汁します。

被害は吸汁によるものだけでなく、ウイルスや細菌を媒介するため、ウイルス病や細菌病の発生源にもなっています。

ハーブではカモミール、バジル(新芽)、ディル、フェンネルなどで良く発生します。

アブラムシの発生時期

3月~10月ごろが発生時期になります。

特に4月~6月、9月~10月が多く発生しやすいです。

アブラムシへの対策

対策としては、普段からよく観察をして見つけ次第、手で潰す、筆やセロハンテープなどで除去して捕殺してしまいましょう。若い葉や新芽につきやすいので注意して観察しましょう。

薬品に比較的弱いので、薬品を利用して駆除、予防しましょう。食品成分や植物成分の薬品を使えばオーガニック栽培でも安心です。

テントウムシ

また、天敵による駆除も効果的です。テントウムシはアブラムシを食べてくれます。活動範囲も狭いので一度連れて来たらしばらく残ってくれますよ。

アブラムシは飛んでくるので、つく前に予防するのも効果的です。光を反射するものを苗の下に敷いておくと上手く飛べなくなるので効果的です。アルミ箔や専用の商品をりようしましょう。

防虫ネットで覆ってしまうのも有効です。アブラムシは小さいので目の細かいネット(目が0.75mmのものを使用しましょう)

黄色いテープを使うのも良いです。アブラムシは黄色いものに寄っていく習性があるので、黄色い粘着テープを吊るしておけば捕獲することができます。専用の市販品も売っていますし、黄色のビニールテープでも代用できますよ。

コナジラミ

コナジラミ

コナジラミは白くて小さい害虫です。葉に寄生して養分を吸汁してしまいます。病気を媒介してしまうこともあり、ウイルス病やすす病の原因にもなってしまいます。

成虫は体長が2~3ミリ程度で羽を持っており、植物にびっしりと群生していることが多いです。植物を触ったり、揺らすと一斉にあたりを飛び交います。

コナジラミの発生時期

4~10月の暖かい時期に発生します。温室や室内などの暖かい場所であれば一年中発生してしまう可能性があります。

コナジラミへの対策

太陽の反射を嫌うので、シルバーマルチや専用のアルミ箔などを使うのがオススメ。

黄色いものに寄っていく習性があるので黄色の粘着トラップによる捕獲も効果的。

体長が小さいので発生前なら目の細かい防虫ネットで覆ってしまいましょう。

ハダニ

ハダニの被害
ハダニによる被害

大きさは0.5ミリ程度の極小さな虫です。葉や新芽に発生して吸汁します。葉に白い斑点がついてしまいます。白い斑点の発生した場所は光合成が阻害されてしまい生育が衰えてしまいます。ハダニという名前ですが、厳密にはクモの仲間に分類されます。

ハダニの発生時期

3~10月が発生時期になります。高温と乾燥を好むので梅雨明けから9月ごろまでがピーク時期になります。

ハダニへの対策

葉っぱの裏をこまめに観察して早期発見に努めましょう。繁殖力が旺盛なので一気に大量発生してしまう危険性があります。

湿気に弱いので、水やり時に葉の裏にまでしっかりと水をかける『葉水はみず』をしてあげましょう。霧吹きなどで水をスプレーしても良いです。

発生してしまっているものは、セロハンテープなど粘着力の弱いテープで葉を傷めないように捕獲してしまいましょう。

ベニフキノメイガ

害虫

イモムシ状の幼虫が葉を食害します。割りと素早く動きます。葉を巻いたり、とじ合わせて巣をつくりその中に潜んで周りの葉をたべてしまいます。

ベニフキノメイガの発生時期

5~10月ごろに主に発生します。

ベニフキノメイガへの対策

被害が出ている葉を確認したら切り取って処分してしまいましょう。白い蜘蛛の巣のような糸を見かけたり、黒い粒状の糞を見かけたら近くに葉を巻いた巣があることが多いです。早期発見して被害が大きくなる前に駆除することがポイントです。

コガネムシ

成虫も幼虫も植物を加害します。成虫は葉を食害し、幼虫は根を食害します。幼虫は乳白色のイモムシで土の中に潜んでいるので発見が難しいです。成虫は葉を食べて、葉脈だけを残して網目状にしてしまいます。成虫も羽があり、ひとつの場所にとどまらないので発見が難しく厄介な虫になります。

コガネムシの発生時期

成虫は5~10月ごろに発生します。基本的に成虫が5月ごろに交尾をし、メスが土の中に卵を産み付け、幼虫の状態で越冬します。春先にさなぎになり、初夏に成虫になるというサイクルになっています。なので、幼虫は基本的には一年中発生する形になります。

コガネムシへの対策

コガネムシの幼虫
コガネムシの幼虫

成虫は見つけやすいので、見つけ次第、捕殺してしまいましょう。幼虫は土の中なので見つけにくいです。『植物になんとなく元気がないな~』と思う場合に、土を手でギュッと押さえると土が動くことがあります。その場合、土を少し掘ってみると、高確率で白いコガネムシの幼虫が見つかるでしょう。一匹見つかったら、その周りも、根をキズつけないように掘ってみましょう。複数のコガネムシの幼虫が見つかると思います。見つけ次第、捕殺しましょう。

成虫への対策としては、植物を防虫ネットで覆うくらいしかないでしょう。

幼虫は成虫が卵を土の中に産むのを防ぐことが大事です。柔らかい土や有機質の土を好んで卵を産むようです。土をバークチップやマルチ、化粧砂などで覆ってしまうと良いです。土の中は発見が困難なので、5月前に土を覆って未然に発生を防ぎましょう。

ハーブの害虫対策のポイント

日当たり 風通し

ハーブにつきやすい害虫対策のポイントを解説します。

元気な苗に育てよう

害虫は弱っている植物や枯れた葉などを好んで発生します。こまめに枯れた葉や傷んでいる部分を除去しましょう。肥料や水を適正にあげましょう。ハーブは肥料や水を多くは必要としません。肥料過多は特に害虫が好む環境を作ってしまいます。水もあげ過ぎると蒸れの原因になりやすいので、控えめにしましょう。

雑草をこまめに除去しよう

雑草は土の中の養分や水分を横取りしたり、風通しや光を遮ってしまう原因にもなります。また、害虫の住処になってしまう場合もあります。雑草は放置せずに、こまめに取り除いておくと良いでしょう。

害虫の嫌う環境を作ろう

害虫は良く日が当たって風通しの良い環境を嫌います。密集を避けて、風通しの良い場所で生育しましょう。鉢植えの場合はときどき移動させて日光浴させてあげるのもよいでしょう。

また、ハダニやコナジラミなどは乾燥を好みます。水やり時に葉っぱに水をかけて乾燥を防いであげましょう。葉の裏にもしっかりと水をかけてあげましょう。

まとめ

オレガノ

以上、ハーブにつきやすい害虫への対策方法を解説しました。

害虫は早期発見、予防が一番の対策です。

こまめに観察してあげることで植物の異変にも気づきやすいです。こまめに植物を観察し元気に育ててあげること、こまめに雑草や枯れた葉を取り除いてあげることが大事です。

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