『幸せを呼ぶハーブ』オレガノ 育て方のコツ 使い方や効能を紹介

オレガノハーブ

オレガノ(ワイルドマジョラム)はハーブの中でも一二を争うほど育てるのに手がかかりません。その上、いろんな料理とも相性バツグンです。効能も、殺菌、消臭、リラックス、健胃作用と魅力的なものがたくさんあります。そして、小さくてピンク色のかわいい花をつけるので観賞用としても大変人気があります。

丈夫で魅力的なオレガノですが、意外と上手に育てられないという方もいます。その原因としては『ほったらかし』が出来ていないということが考えられます。

そんな『オレガノ』の育て方のコツを園芸販売歴14年の私が、初心者の方にも分かりやすく解説させていただきます。

オレガノとは?

オレガノ
  • 種まき期 4~5月 9~10月
  • 植えつけ期 3~6月 9~11月
  • 花期 6~9月
  • 収穫期 4~11月
  • 挿し木 5~6月 9~10月
  • 株分け 3~4月 10~11月
  • 学名 Origanum vulgare
  • 科名 シソ科
  • 分類 多年草
  • 別名 ハナハッカ
  • 原産地 地中海沿岸
  • 草丈 50~80cm
  • 使用部位 葉 花 茎
  • 花言葉 輝き 財産 自然の恵み 富 あなたの苦痛を除きます
  • 効能 リラックス 殺菌 消臭 抗菌 強壮 健胃作用 整腸 消化促進 老化防止 発汗 鎮痛

オレガノについて

オレガノ

オレガノの名前はギリシャ語の『オロス・ガノス』(山の喜び)に由来しています。原産地は地中海沿岸ですが世界各地で愛されてきました。オレガノは世界最古の料理の本『アピキウスの料理書』にも登場しているハーブです。『幸せを呼ぶハーブ』としても親しまれていて、婚礼の際には新郎新婦がオレガノを使った冠をかぶる習慣もあったそうです。

トマトやチーズとの相性が良く、なかでもピザとの相性はバツグンです。『ピザの世界的な流行でオレガノの消費量が増えた』というエピソードが残っているほどです。

作用/適用

 昔から療法家は、気道や胃腸の不調、月経痛、尿路の不調に対する治療で、オレガノを使ってきた。またオレガノは皮膚のトラブルに局所的に用いられたり、胃を落ち着かせ神経の緊張をほぐしたりするのにも利用された。

 最新の研究で、オレガノに含まれるチモールやカルバクロールなどの揮発性精油に、緑膿菌や黄色ブドウ球菌などのバクテリアの繁殖を抑制する働きがあることがわかった。メキシコで行われた研究では、腸内アメーバのランブル鞭毛中に対しては処方薬よりもオレガノのほうが高い効果があることも示されている。またオレガノの植物栄養素(ファイトニュートリエント)は抗酸化剤として作用し、細胞構成の損傷を阻止するという。

著者 ナンシー・J・ハジェスキー 日本語版監修 日本メディカルハーブ協会
書名 ハーブ&スパイス大辞典 2016年出版 59p

オレガノに含まれる栄養素

オレガノ

オレガノには血液の凝固を助けるタンパク質の生成に必要なビタミンKが多く含まれています。また、食物繊維や必須ミネラルのマンガン、鉄、カルシウムなども含まれています。

オレガノの種類

オレガノには様々な種類があります。代表的な品種を紹介させていただきます。

ワイルドマジョラム

オレガノ ワイルドマジョラム

オレガノといえば一般的にはこの品種を指します。ピンク色の小さな花が茎の先に集まって、傘のように咲きます。

スイートマジョラム

オレガノ スイートマジョラム

ワイルドマジョラムと同じオリガヌムの仲間。甘みを含むスパイシーな香りをしています。肉料理や、トマト料理と相性バツグンです。

ゴールデンオレガノ

ゴールデンオレガノ

黄緑色の葉っぱがキレイな品種。料理にはもちろん、観賞用としても人気があります。

ケントビューティー

オレガノ ケントビューティー

観賞用としてとても人気の品種です。料理など食用には向きませんが、ポプリやドライフラワーなどのクラフトとしても用いられています。

オレガノの育て方

日当たり

オレガノは日当たりと風通しの良いところで育てましょう。

オレガノはかなり丈夫です。暑さや寒さ、乾燥にも強いです。置き場所さえ間違わなければあとは放置しても勝手に育ってくれるほどです。枯らしてしまう原因としては、『手をかけすぎてしまう』ことがもっとも多いくらいです。ついついかわいがってしまいたくなる気持ちも分かりますが、子供を崖から落とす親ライオンの気持ちになって『放置』で育ててあげましょう笑

オレガノにオススメの植え方 鉢 プランター 地植え

オレガノ

オレガノは鉢植え プランター 地植え どの育て方でも問題ないでしょう。

プランターで育てる場合には生育が旺盛で根詰まりしやすいので大きめのもので育てるのもオススメ。ただし、小さい鉢でも、『挿し木』や『株分け』で株の更新が簡単に出来るので挿し木や株分けをされる場合には小さい鉢でも問題ないでしょう。

地植えの場合には生育が旺盛なため増え過ぎては困ってしまう場合には鉢植えで育てましょう。

~鉢 プランターについて詳しくはこちら

オレガノにオススメの土

オレガノの土

オレガノは水はけが良く乾燥したアルカリ性の土壌を好みます。

『ハーブの専用土』を使うのがオススメです。そのまま使っても良いですし、赤玉土や桐生砂などを混ぜてあげるとより良いでしょう。

『花と野菜の土』を使う場合には、そのままでも問題は無いですが、水はけを良くするために、赤玉土、桐生砂、もみ殻、くんたんなどを混ぜてあげるとより良いでしょう。

~植物に適した土について詳しくはこちら

オレガノの水やり

水やり

オレガノの水やりは土の表面が乾ききるまで待ちましょう。乾ききったら土全体にまんべんなくたっぷりと水やりしましょう。地植えの場合は水やりの必要は無いでしょう。

乾燥を好むので水やりは極力控えましょう。ただし、あげる場合にはたっぷりとあげましょう。『水をちょろっとだけあげる』というやり方はNGです。

水やりをする際には、葉っぱや花に水がかかると『蒸れ』の原因になってしまいます。出来るだけ、土にだけ水がかかるようにしましょう。

冬場は水やりはほとんどしなくてOKです。

オレガノの肥料

有機肥料

オレガノはあまり肥料を必要としません。あげ過ぎは香りの低下や害虫の原因になってしまいます。

元肥…元肥として緩効性肥料かんこうせいひりょうをあげましょう。専用土を使用する場合には入っている場合が多いので、何もいれなくてOK。

追肥…追肥は基本的には必要ないでしょう。植えつけ後2~3年たっている場合には、春先に緩効性肥料をごく少量置いてあげても良いでしょう。もしくは、液体肥料をパッケージに記載してあるよりより薄めに(半分くらいで良い)水やり時にあげても良いでしょう。

~肥料について詳しくはこちら

オレガノの収穫 剪定

オレガノの収穫

株が30cm程度になってきたら必要な分を随時、収穫して良いです。こまめに収穫した方が枝分かれして、キレイなこんもりとした形になります。

5月末~6月ごろの開花直前がもっとも葉の香りが強くなります。梅雨の蒸れ対策も兼ねて、開花直前に株元から5cm程度を残して一気に刈り取ってしまうのも良いでしょう。そのまま茎ごと吊るして、風通しの良い部屋で乾燥させましょう。オレガノは乾燥させた方が、香りが増して、青臭さも無くなるのでオススメです。

オレガノの増やし方 挿し木 水差し 株分け

オレガノは『挿し木』『水差し』『株分け』で簡単に増やせます。

・挿し木

水差しで根が生えました

挿し木の手順

  1. 茎の先端から15cmくらいのところをカット(緑色の若い茎がオススメ 必ず節が入るように)
  2. 下の方の水や土に入る部分の葉っぱを取り除く
  3. 茎の下側を切れ味の良いハサミでナナメにカットする
  4. 挿し木用の土(赤玉土や鹿沼土、バーミキュライトでも可)に刺して土が乾かないように日陰で管理する。こまめに水やりしましょう
  5. 一週間程度で根が生えてきます。そのまま根がしっかりと伸びるまで育てましょう。根がある程度伸びて来たら、購入時の苗のようにプランターなどに植えてOKです。

※水差しの場合は4で土に刺さずに水に刺して、毎日水替えすればOK!

※挿し木は『発根促進剤』の『メネデール』や『ルートン』を使うと発根しやすくなります。

・株分け

株分け

株分けは株を鉢などから取り出して根っこごと複数に分ける方法です。鉢植えの株が大きくなりすぎて根が回ってしまっている場合には株分けしてあげましょう。根っこや茎はある程度はハサミで切ってしまっても大丈夫です。オレガノは特に丈夫なのであまり神経質にならなくても大丈夫ですよ。

オレガノの病気 害虫

オレガノ

オレガノは病気や害虫の心配はほとんどないでしょう。

私は害虫や病気で困ったことはありません。まれにアブラムシやヨトウムシの被害がある場合もあるようです。発生してしまった場合には、増える前に捕殺してしまいましょう。肥料を控えめにすることが害虫予防のポイントです。

~ハーブにつきやすい害虫について詳しくはこちら

オレガノの利用方法

オレガノのオススメの使用方法を紹介します。

料理に

オレガノとセージのハーブチキン

オレガノは様々な料理と相性バツグンです。トマトや、チーズ、ピザなどイタリア料理には、もはや欠かすことが出来ません。それ以外にも、卵料理、牛肉、ラムや鶏肉の風味付けにもオススメです。また、市販のトマトケチャップなどのソースに混ぜるだけでも、いつものソースを本格的なイタリアンのソースに変えてくれます。また肉や魚の臭み消しに使用される『ブーケガルニ』の材料にも使えます。

ハーブティー

ハーブティー

オレガノはハーブティーとしての使用もオススメです。

ピリッとスパイシーでスッキリとした味わいです。そのままで飲んでもいいですが、他のハーブや紅茶などとのブレンドがオススメ。

乾燥した葉の方が青臭さが無く、甘みもあります。ぜひ、ハーブティーには乾燥させた葉を使いましょう。

ドライハーブ サシェ インテリアとして

ドライハーブ

リラックス効果、殺菌、消臭効果があるのでドライハーブを部屋に飾っておくだけでも有効成分を部屋中にバラまいてくれます。麻袋に入れてサシェを作ってクローゼットに入れれば『防虫剤』としても使用できます。

花もピンク色で小さく、かわいいのでインテリアとしてもオススメですよ。

まとめ

オレガノで作ったドレッシング

以上、オレガノの育て方、使い方について解説させていただきました。

オレガノはかなり丈夫で育てやすいです。効能もリラックスや殺菌、消臭効果と魅力的なものが多数あります。また、ハーブとして昔から、料理など様々な面で人々の生活を豊かにしてきました。その、独特の香りに人々は魅了されてきました。

オレガノは価格も手頃で、お店にも置いてある頻度が高いです。増やすことも容易にできるので『植物を初めて育てる』という方には、かなりオススメです。

みなさんも、ぜひオレガノを育ててみて、ハーブを生活に取り入れる楽しさを味わってみてください。

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