
100均の種って安すぎない?大丈夫なの?ちゃんと育つの?
こういった疑問を持っている方多いと思います。
100均の種は、ダイソーだと『2袋で100円』で売っているものもあるので、実質1袋50円で買えちゃいます。これだけ安いと不安になってしまう気持ちも分かります。
結論ですが、『100均の種でも大丈夫です。ちゃんと発芽します』
この記事では
- なぜ100均の種はこんなに安いのか?
- 実際に100均の種を育ててみた
を園芸販売歴14年の私が解説しています。実際に私の働く店舗で種のメーカーさんに聞いて確認もしております。
この記事を読むと100均での種の植え方やポイントが分かります。ぜひ、あなたもこの記事を読んで実際に種を植えてみましょう。
なぜ100均の種はこんなに安いのか?

なぜ、100均の種はこんなに安いのでしょうか?
私も疑問だったので、実際に私の働く店舗で納品に来ている種のメーカーさんに

なんで100均の種ってあんなに安いの?
と聞いてみました。理由を順番に解説していきます。
内容量が少ない

基本的に100均で売っている種は内容量が少ないです。
ダイソーだと2袋で100円で売っている種もホームセンターなどでは1袋200円程度する場合もあります。値段に4倍も差がありますね。
ですが、実際に内容量を比べてみると、ダイソーの種はホームセンターの1/3~1/4程度の量しか入っていません。
単純に内容量が少ないので安いのです。

種ってそんなに少ない量で大丈夫なの??
という疑問もあると思います。
育てる品種にもよりますが、基本的にホームセンターなどで買う種は

こんなにたくさん使いきれんわ!!
という量が入っている場合もよくあります。いずれにせよ、個人が家庭菜園で使う場合には100均の種で十分な場合が多いです。
種類が少ない 品種改良やF1交配を行っていない

100均の種は種類が少なく、品種改良や交配をしていない種が多いです。
例えば、キュウリなどは100均だと3種類程度しか扱っていませんが、ホームセンターなどでは十数種類も扱っています。
なぜ、ホームセンターではこんなに複数の種類の種を扱っているかというと、品種改良によって
- 収穫量の多い品種
- 大きな実のなる品種
- 病気に強い品種
- 収穫時期が長い品種
など、さまざまな種類の種が各メーカーによって開発されているからです。メーカーごとにオリジナルの品種を作成しているものなどもあります。ただし、品種改良やオリジナル品種を作り出すには費用がかかってしまうため、種の価格も高くなってしまうのです。
また、『F1品種 一代交配』の種も少ないです。
F1品種 一代交配とは?

『F1品種 一代交配』というのは『それぞれに異なった長所をもつ2つの品種を親としてかけ合わせることで、その子供はそれぞれの長所を受け継いだ優れた品種になる』という『優性遺伝の法則』(メンデルの法則)を利用して作られた種のことです。
例として、『大きな実が出来る品種の親』と『病気に強い品種の親』の子供は『大きな実が出来て病気に強い品種になる』ということです。
F1品種や一代交配の種の場合は『F1』や『交配』とパッケージに記載してあるので確認してみましょう。
売り場に並ぶ時期が遅い

これは私の住んでいる地域だけかもしれませんが、100均は
種が売り場に並ぶ時期(種の入れ替え)が遅いです。
基本的に種は『春まき用の種』と『秋まき用の種』があり、定期的にそれらを入れ替えて販売しています。
ホームセンターでは種の入れ替えは
- 春まきの場合は1月ごろ
- 秋まきの場合は7月ごろ
に行います。しかし、100均の場合
- 春まきは3月中旬
- 秋まきは9月ごろ
に入れ替えを行っているようです。
100均の種はどんな人にオススメなの?

では、結局100均の種はどんな人にオススメなのでしょうか?
100均の種には
- 価格が安いが内容量が少ない
- 品種改良やオリジナル品種など、種類が少ない
- 売り場に並ぶ時期が遅い
という特徴があります。
以上の点を踏まえると100均の種は
初心者の人で家庭菜園を小規模にやってみようという方
にオススメになります。理由としては
- 価格が安いので始め易く、内容量が少ないのも家庭菜園では十分な場合が多い
- 個人で楽しむので、品種にこだわりが無く収穫の時期や大きさが不揃いでも問題ない
- 種を早めに植えるのは管理が必要なため初心者の方にはオススメではない
という点が挙げられます。
実際にダイソーの種を育ててみた
実際にダイソーで種を買って育ててみました。








育ててみた結果、発芽率も良く、問題なく育ってくれました。
ただ、植え始めが遅かったからか開花時期が少し遅めになっています。100均の種が店で売り始めるのが遅い問題を解決するには
- 秋まき出来る種は秋にまいてしまう
- 昨年の春や秋に種を購入しておいて自分で保管し早春に種まきする
という方法で解決可能です。どちらも少し手間ではありますが、害虫被害が少ない秋~早春に種をまく方がオススメです。なぜなら、秋~早春に種をまいた方が丈夫な苗になり、収穫時期や収穫量も増えるからです。ぜひ、種をまくのに慣れて来たらチャレンジしてみてください。
まとめ

100均の種について解説させていただきました。
100均の種は価格が安いですが、その理由は
- 内容量が少ない
- 取扱品種が少ない
- 売り出し時期が遅い
などの理由なので問題なく育てることが出来ます。代表的な品種が多く育てやすいので初心者の方にはオススメです。
種から育て始めるのは、苗から購入して育てるのとは、または違う楽しみや喜びがあります。ぜひ、アナタも種から植物を育ててみることのチャレンジしてみてください。


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